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不動産投資ローンと住宅ローンとの違いについて解説!
不動産投資に取り組むときに必要になるのが、銀行のローンです。 収益用物件を購入する際に、ローンを利用する方も多いでしょう。 不動産投資を目的とした場合、一般的な住宅ローンではなく、不動産投資ローンになります。 この記事では、不動産投資をこれから始めたいと考える初心者の方に向けて、不動産投資ローンと住宅ローンの違いについてご紹介します。
不動産投資ローンとは?
不動産投資ローンとは、収益用物件を購入する際に銀行などの金融機関から融資を受けて組むローンのことです。 不動産投資は、多額の自己資金がないとできないとお考えの方もいるかもしれません。 多額の自己資金がなくても、銀行のローンを利用することで物件を購入することができるのです。 収益用物件を購入するときは、住宅ローンとは異なる不動産投資ローンを利用することになります。
審査基準が厳しく金利が高い
不動産投資ローンの特徴として、審査基準が厳しく金利が高いことが挙げられます。 不動産投資は収益を得るための事業として扱われるため、融資の対象が事業になります。 そのため、年収や属性、物件の収益性なども審査の対象です。 また、不動産投資ローンは金融機関によって金利の設定なども異なります。 住宅ローンと比べると金利は高く設定されていることが多いです。
不動産投資ローンと住宅ローンの違い
ここでは、不動産投資ローンと住宅ローンの違いについて見ていきましょう。
項目 | 不動産投資ローン | 住宅ローン |
---|---|---|
目的 | 家賃収入を得る | 自分で住む |
返済 | 毎月の家賃収入 | 毎月の給与 |
金利 | 1~4.5% | 0.4~2.0% |
年齢制限 | 年齢制限を設けていない場合もある | 65〜69歳まで |
返済期間 | 25~35年 | 25~35年 |
融資の審査内容 | 物件の収益性 個人の返済能力 |
個人の返済能力 |
法人名義での契約 | 可能 | 不可 |
目的が異なる
不動産投資ローンと住宅ローンの最大の違いは、目的です。 自分で住むのか、人に貸して収益を得るのか、という部分に違いがあります。
返済の違い
不動産投資ローンは、毎月の家賃収入から返済を行います。 住宅ローンは毎月の給与から返済します。 ただし、所有している物件が空室になり家賃収入がない場合は、自分の貯金から支払う必要があります。
金利の違い
不動産投資ローンは住宅ローンと比べると、金利が高いことが特徴です。 不動産投資ローンは住宅ローンよりも貸付額が増えることから、家賃収入が予定通りに入らなかった場合に返済できないリスクがあるため、金利が高く設定されています。
年齢制限
住宅ローンは給与から返済を行うため、定年前までの年齢で制限が設けられています。 一方、不動産投資ローンは、家賃収入が返済源となるので、年齢制限を設けていない金融機関もあります。
返済期間
返済期間はそれほど差はありませんが、不動産投資ローンの場合は物件の耐用年数によって期間が異なります。 耐用年数が少ない木造アパートなどの場合は、返済期間が短くなることもあります。
融資の審査内容
融資の審査内容としては、年収や勤務先、勤続年数、借入状況などは共通ですが、不動産ローンでは物件の収益性も問われます。 ただし、年収が低くても属性が良い場合は、属性が評価され融資が下りることもあります。 物件の評価に関しては、金融機関で基準が大きく異なるため、他の銀行では審査が下りたなどのようなことも起こり得ます。
法人名義での契約
法人名義での契約が可能です。 住宅ローンの場合は法人名義での契約はできませんが、不動産事業として法人契約が可能な点も大きな違いと言えるでしょう。
不動産投資ローンのメリット・デメリット
不動産投資ローンと住宅ローンには様々な違いがありますが、審査が厳しいこともあり、ハードルが高いように感じた方もいるかも知れません。 不動産投資ローンを利用するメリット・デメリットを見てきましょう。
メリット
不動産投資ローンのメリットとしては、次の2つがあります。
・レバレッジを効かせられる
・購入資金が貯まるのを待たなくても不動産投資を始められる
不動産投資ローンを組むことで、購入資金が貯まるのを待たなくても不動産投資を始めることができます。
また、少ない投資額で高い収益を得ることができるため、レバレッジを効かせられることが特徴です。
デメリット
不動産投資ローンのデメリットとしては、空室のリスクにより返済が厳しくなることが挙げられます。 家賃収入が入らなければ返済ができないため、空室になりにくい物件を選ぶことが大切です。